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梁山泊の今昔

梁山は黄河南岸に連なる標高約200m前後の峻険な岩山です。現在、この山上を目指して、松柏が茂る険しい山道の石段を登っていくと、途中に断金亭という東屋があります。ここはかの「水滸伝」の英雄たちが替天行動、天に替えて道を行なう為、悪漢達から奪還した金銀を断ち切って、民に分配した所と言われています。
更に吹き出る汗を拭いながら、石段を登りきったところに、虎頭峰と呼ばれる岩山の頂に忠義堂を観ることができます。中央の建物には、梁山泊の頭目、宋江と慮俊義、呉用の像、そして、その両脇の建物には、梁山泊36名の主な英雄たちの像が置かれています。一見建物や立像が真新しいのは、西暦1966年、中国を吹き荒れた文化大革命によって、ことごとく、その遺跡が破壊されてしまい、最近になってやっと再建し直した為とのことです。
梁山泊の由来
さて、ここで「梁山泊」の名前について一言。梁山泊の泊と言えば、泊(とまり)、つまり船着場のことであり、「水滸伝」の水滸と言えば、水の辺(ほとり)を指した言葉です。つまり梁山のふもと、船の出入りする泊(とまり)に結集した英雄たちをそう呼称したと思われます。しかし、現在この梁山の四辺は荒涼たる岩山が連なり、湖さえ見えません。
それは真に、梁山泊の好漢たちが活躍した11世紀、北宋時代を振り返ってみる必要があります。その当時、黄河は現在とは比較にならぬ程、水量が豊かで、且つ、たびたび氾濫決壊を繰り返していたという記実が残されています。その満々たる水位が梁山一帯にまで及んでいたことは想像に難くありません。
梁山泊の英雄達
「水滸伝」の物語は北宋の四代皇帝・仁宋の嘉裕3年(紀元1058年)、殿前大尉・洪信によって、伏魔殿に封じ込められていた36の天星と72の地星、合わせて百八の魔王が天空に解き放たれたことから始まります。ここにその星の生まれ代わりとなる梁山泊の英雄たちの名前を列記してみました。
天罡星三十六名
天魁星 | 呼保義の | 宋江 |
天間星 | 入雲龍 | 公孫勝 |
天猛星 | 霹靂火 | 秦明 |
天貴星 | 小旋風 | 柴進 |
天孤星 | 花和尚 | 魯智深 |
天捷星 | 没羽箭 | 張清 |
天空星 | 急先鋒 | 索超 |
天殺星 | 黒旋風 | 李逵 |
天退星 | 挿翅虎 | 雷横 |
天平星 | 船火児 | 張横 |
天敗星 | 活閻羅 | 阮小七 |
天暴星 | 両頭蛇 | 解珍 |
天罡星 | 玉麒麟 | 盧俊義 |
天勇星 | 大刀 | 関勝 |
天威星 | 双鞭 | 呼延灼 |
天富星 | 撲天鵰 | 李応 |
天傷星 | 行者 | 武松 |
天暗星 | 青面獣 | 楊志 |
天速星 | 神行太保 | 戴宗 |
天微星 | 九紋龍 | 史進 |
天寿星 | 混江龍 | 李俊 |
天罪星 | 短命二郎 | 阮小五 |
天牢星 | 病関索 | 楊雄 |
天哭星 | 双尾蠍 | 解宝 |
天機星 | 智多星 | 呉用 |
天雄星 | 豹子頭 | 林冲 |
天英星 | 小李広 | 花栄 |
天満星 | 美髯公 | 朱仝 |
天立星 | 双鎗将 | 董平 |
天祐星 | 金鎗手 | 徐寧 |
天異星 | 赤髪鬼 | 劉唐 |
天究星 | 没遮攔 | 穆弘 |
天剣星 | 立地太歳 | 阮小二 |
天損星 | 浪裏白跳 | 張順 |
天慧星 | 拚命三郎 | 石秀 |
天巧星 | 浪子 | 燕青 |
地煞星七十二名
地魁星 | 神機軍師 | 朱武 |
地傑星 | 醜郡馬 | 宣贊 |
地英星 | 天目将 | 彭玘 |
地文星 | 聖手書生 | 蕭譲 |
地闔星 | 火眼狻猊 | 鄧飛 |
地輔星 | 轟天雷 | 凌振 |
地佑星 | 賽仁貴 | 郭盛 |
地微星 | 矮脚虎 | 王英 |
地然星 | 混世魔王 | 樊瑞 |
地飛星 | 八臂哪吒 | 項充 |
地明星 | 鉄笛仙 | 馬麟 |
地満星 | 玉旛竿 | 孟康 |
地隠星 | 白花蛇 | 楊春 |
地俊星 | 鉄扇子 | 宋清 |
地速星 | 中箭虎 | 丁得孫 |
地魔星 | 雲裏金剛 | 宋万 |
地伏星 | 金眼彪 | 施恩 |
地孤星 | 金銭豹子 | 湯隆 |
地角星 | 独角龍 | 鄒潤 |
地平星 | 鉄臂膊 | 蔡福 |
地察星 | 青眼虎 | 李雲 |
地数星 | 小尉遅 | 孫新 |
地壮星 | 母夜叉 | 孫二娘 |
地耗星 | 白日鼠 | 白勝 |
地煞星 | 鎮三山 | 黄信 |
地雄星 | 井木犴 | 郝思文 |
地奇星 | 聖水将 | 単廷珪 |
地正星 | 鉄面孔目 | 裴宣 |
地強星 | 錦毛虎 | 燕順 |
地会星 | 神算子 | 蒋敬 |
地霊星 | 神医 | 安道全 |
地慧星 | 一丈青 | 扈三娘 |
地猖星 | 毛頭星 | 孔明 |
地走星 | 飛天大聖 | 李袞 |
地進星 | 出洞蛟 | 童威 |
地遂星 | 通臂猿 | 侯健 |
地異星 | 白面郎君 | 鄭天寿 |
地楽星 | 鉄叫子 | 楽和 |
地鎮星 | 小遮攔 | 穆春 |
地妖星 | 摸着天 | 杜遷 |
地僻星 | 打虎将 | 李忠 |
地全星 | 鬼瞼児 | 杜興 |
地囚星 | 旱地忽律 | 朱貴 |
地損星 | 一枝花 | 蔡慶 |
地悪星 | 没面目 | 焦挺 |
地陰星 | 母大虫 | 顧大嫂 |
地劣星 | 活閃婆 | 王定六 |
地賊星 | 鼓上蚤 | 時遷 |
地勇星 | 病尉遅 | 孫立 |
地威星 | 百勝将 | 韓滔 |
地猛星 | 神火将 | 魏定国 |
地闢星 | 摩雲金翅 | 欧鵬 |
地暗星 | 錦豹子 | 楊林 |
地佐星 | 小温侯 | 呂方 |
地獣星 | 紫髯伯 | 皇甫端 |
地暴星 | 喪門神 | 鮑旭 |
地狂星 | 独火星 | 孔亮 |
地巧星 | 玉臂匠 | 金大堅 |
地退星 | 翻江蜃 | 童猛 |
地周星 | 跳澗虎 | 陳達 |
地理星 | 九尾亀 | 陶宗旺 |
地捷星 | 花項虎 | 龔旺 |
地羈星 | 操刀鬼 | 曹正 |
地幽星 | 病大虫 | 薛永 |
地空星 | 小覇王 | 周通 |
地短星 | 出林龍 | 鄒淵 |
地蔵星 | 笑面虎 | 朱富 |
地奴星 | 催命判官 | 李立 |
地醜星 | 石将軍 | 石勇 |
地刑星 | 菜園子 | 張青 |
地健星 | 険道神 | 郁保四 |
地狗星 | 金毛犬 | 段景住 |
梁山泊の思想と武芸十八般
梁山泊の軍師を道士呉用と呼ぶことから、その考え方、行動は道教から導かれているものと思われます。次に百戦錬磨の強者をもって、武芸十八般に通じているなどとよく言われます。 その「武芸十八般」とは・・・
◎ 一に棒術(ぼうじゅつ) | ◎ 十に刺又(さすまた) |
◎ 二に槍術(そうじゅつ) | ◎ 十一に鏈(くさりがま) |
◎ 三に刀法(とうほう) | ◎ 十二になげぼこ(手偏に過) |
◎ 四に剣法(けんぽう) | ◎ 十三に鞭(てつむち) |
◎ 五に斧(おの) | ◎ 十四に簡(じんのたて) |
◎ 六に鉞(まさかり) | ◎ 十五に鑓(なげつち) |
◎ 七に矛(ほこ) | ◎ 十六に銃(つつ) |
◎ 八に盾(たて) | ◎ 十七に弓(ゆみ) |
◎ 九に熊手(くまで) | ◎ 十八に弩(いしゆみ) |

当館周辺を観る
当館、眼下には荒川へと、その清流を注ぎ込む赤平川を望むことができます。そして当館正面左方に般若の丘公園を望み、真にその展望台は梁山泊の峠の様相を漂わせています。また、正面右方には、地元信仰の木魂神社を遠望することが出来ます。別名「お天狗様」と呼ばれるこの山には、頂に社殿があり、5月3日の大祭には、毎年小鹿野歌舞伎が奉納されることで有名です。この社殿に通じる山道の一つに男道(おとこみち)があります。大木の根幹を踏段にして登る、その急坂道はすがすがしくもあり、真に自らを考え直させてくれる道でもあります。
是非、挑戦してみてください。
・・・般若の丘公園、木魂神社とも当館より徒歩5分・・・
---どうぞ梁山泊の世界をお楽しみ下さいませ---
(参考図書)
・中国水滸伝・任侠の甍 平岡正明
・新・水滸伝 吉川英治
・水滸伝 さいとうたかお
お出迎えする双獅子について


梁山泊門前の両側に置かれる2頭の獅子です。
獅子の一吼は多くの災いを吹き飛ばすといわれています。
また、双獅子はその間を通過する人々の身の安全と福を多くもたらすとされ、中国ではお守りとして門前などに置かれています。
昇龍について

中国では古代より、雲の垣間を翔け昇る龍を見ると、一生高運に恵まれると伝えられています。
当館でもこの言い伝えにならって、玄関先にこの龍を置いています。
なお、この龍は夜になるとライトアップされます。ご宿泊の際はぜひご覧ください。